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加害者を救済することの意味。

March 15, 2016

 先日、作画スタッフに対する作家のパワハラについてツイートしたんだけど、数日経って冷静に考えてみれば、本当に心のケアが必要なのは、加害者側なのかもしれないなと、ふと思った。

 

 加害者が何故人を攻撃するかと言うと、それは孤独だからで、疑り深いからで、馬鹿にされているのではないかと不安だからで、常に周りへの疑心暗鬼と、孤独への恐怖に包まれているから。

 教育心理学では、それらの原因は、幼少期の家庭環境にあると言われている。

 


 時間がある人は、以下の動画を見てもらいたい(見なくてもわかるようには、書いているけど)。

 

https://embed-ssl.ted.com/talks/lang/ja/johann_hari_everything_you_think_you_know_about_addiction_is_wrong
 

 動画によると、ドラッグの依存症については、周りとの人間関係がしっかり構築できれば、そのほとんどが克服可能なんだそうだ。だけど、一度ドラッグに手を出してしまうと、良い人間関係を構築するのは難しくなる。孤独な人が、さらに孤独になり、その孤独を埋めるために再びドラッグに走る。それが依存症の正体。

 

 で、これって多分ドラッグ以外でも同じことが言えるんじゃないかと思っていて。たとえば、犯罪者が何度も罪を犯すのは、やっぱり罪を償った後、それを受け入れる社会が、まだまだ出来てないからなんじゃないか。

 

 だとすると、パワハラも同じとは考えられないかな。孤独な人が孤独を埋めようと、必死にしがみ付く行為が、他の人からは攻撃に見える。孤独がパワハラを生み、パワハラが孤独を生み、負の連鎖は永遠に続き…。

 

 誤解のないように言っておくけど、僕は犯罪やパワハラを擁護するわけではない。ただ、被害者の心のケアと同じぐらい、加害者も心のケアを必要としているのだと思う。

 

「被害者の気持ちを考えれば、『加害者に心のケアを』等と言えないはずだ」という意見はもっともで、その意見は心情的には充分理解できるのだけど、「次の被害者を生み出さないためにはどうすべきか」という視点に立てば、やっぱり隣人を愛さなければ、何も解決しないように思う。動画でもあるように、罰するだけでは、人は改心しないのだ。

 

 そして、加害者になってしまった人に言いたいのは、どうか自分の苦しみを、理解ある誰かに吐露して下さい。心療内科に行くのも良いでしょう。人は弱さを見せることでしか、深い人間関係は築けません。攻撃的な人は、必ず避けられます。どうか、自分の弱さを見せる強さを。


 あなたが、あなた自身の怒りや恐怖の苦しみから、解放されることを切に願って。

 

 

 

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