この記事をシェア

人は普段から怒る準備をしていなければ、そう簡単には怒れないように出来ている。

March 17, 2016

 例えば誰かに暴言を吐かれたとして、自分はその場で言い返せない性格なんですよね。で、それは気が小さいわけではなくて、暴言を吐かれた瞬間はあまり怒りが湧いてこないから。


 怒りがこみ上げてくるのは、だいたい2〜3日後。だから怒るタイミングを見失ってしまって、そこから自分の中で感情を整理する作業が始まる。

 ずっとこの性格が嫌で、「瞬発的に怒りを吐き出せれば、こんなに引きずることないのに」と思ってた。
 そこで、なんで怒りが湧いてくるまでにタイムラグがあるのかを考えてみた。ちょうどタイミングよく、2週間ほど前に友人から暴言を吐かれたので、自分の感情の変化を客観的に見つめてみた。

 暴言を吐かれた瞬間、まず初めに湧き上がるのは「あぁ、こんだけ怒らせたってことは自分が悪いんだな」という感情。なのでまず謝る。その瞬間は自分が100%悪いと思って反省する。だけど時間が経つにつれ、「待てよ?」という感情が湧いてきて、「いやいや、そもそもあそこまで言われなきゃならないことしたかな?」と疑問が湧き、そこから事件の検証に入る。出来る限り客観的にみて(100%の客観なんて無理なのは承知の上で)、まぁどう贔屓目に見ても9:1で相手が悪いと判断したとしよう。


 9:1で相手が悪いと思っても、まだ怒りの感情は湧いてこない。感情としては、ただひたすら落ち込んでる。で、そこから「あの人は何であそこまで怒ったんだろう?何であそこまで暴言吐いたんだろう」ということを検証する。

 

 そこからはもう心理分析。といってもあくまで想像なんだけど、ストレスが溜まってたのかなとか、体調が悪かったのかなとか、その人の育ってきた家庭環境や職場環境、学生時代をどんな学校で過ごしてきたのかまでを想像する。で、だいたいそれは当たるんですよね。伊達に教育学学んでませんから。

 それらのことを考慮しても、許せないことってある。そこで初めて怒りが湧く。この間、約3日。寝れなくなって徹夜で考えるほど落ち込んでたら2日。

 で、何でここまでして、その人の背景を考えるのかを自分に問いかけてみた。

 

 

 

 


 自分は、人を悪人だと思いたくないんだと思う。

 

 

 

 

 


 綺麗事に聞こえるかもしれないけど、その人が暴言を吐いた理由を突き詰めて、「あぁ、それだったらしょうがないな」と思いたい。こちらを軽蔑したり、見下したりしてるわけじゃないんだと、信じたい。その人がいい人である証拠を、探そうとしてるんだと思う。そのためのタイムラグ。

 そう考えたら、過去の辛かったことを思い出して、落ち込んだり、怒ったりするのは一見ネガティブな思考のように見えるけど、とてもポジティブなことなんじゃないか。その人がいい人であると、最後まで信じてるわけだから。

 もちろん世の中いい人ばかりじゃなくて、こういう性格はしばしば利用されがちなんだけど、何かもう、別にいいかなって。それでいいかなって。

 逆に言えば、疑り深い人ほど、目の前の人を悪人と決めつけているわけだから、怒りの瞬発力は高い。人は普段から怒る準備をしていなければ、そう簡単には怒れないように出来ている。

 2週間前の暴言がなければ、この気付きはなかった。とてもいい経験だから、これからその友人に電話して、この気付きについて話そうと思う。こういう話好きな人だから、きっと食いついてくる。

 

 

 

FacebookTwitter フォロー大歓迎です。

 

Please reload

人気の記事

ハラスメントの構造と対策について。

October 27, 2018

1/7
Please reload

最新記事