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「静寂の音」創作秘話。

April 18, 2016

 以下ネタバレを含みますので、『静寂の音』の読後にお読み下さい。

 

 

 

 この物語は当初、タイトルを「文部科学省に告ぐ」とする予定でした。教育に問題意識を持ち始めると、文科省に責任があると短絡的に考えがちですが(実際、教育現場では文科省に対する愚痴が散見される)、様々な取材を重ねていく中で、そうではないことがわかってきます。むしろ僕の教育に対する考え方は、文科省のそれと(100%ではないけど)かなりの部分で一致することがわかってきて、自分の教育理念が、文科省に対してどの位置にあるのかを、把握していなかっただけなんだと気付きました。

 

 世の中には、教育への不信感や問題意識を持っている人は多いけど、(自分もそうであったように)そのほとんどが、文科省の教育理念についてちゃんと調べていないか、理解できていないかのどちらかで。

 

 では、教育問題の根源が、文科省にないとすると、どこにあるのか?それらのことは、今後漫画にしていくつもりなので、楽しみにしていて下さい。(自分が思っていたよりも反響が大きく、不定期で連載を続けていくことにしました。現在、他にも2〜3本の作品を同時に手掛けているのと、スタッフを雇わず一人で描いているというのもあって、次回作の発表はいつになるかお約束出来ませんが、気長にお待ち頂けると助かります。拡散して下さった方、本当にありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします。)

 

 

 

 さて、この物語は実体験をもとにして描かれているわけですが、実際どこまでが実話なのでしょうか?

 

 少なくとも、今回発表した第1話に関して言えば、95%が実話です。物語の都合上、ヤンキー1人に暴行を受けたように描写しましたが、実際は5人に羽交い絞めにされて暴行を受けました。国道での昼寝も、全治1ヶ月の怪我も、家庭訪問で日本刀が出てきたのも、漫画の演出ではなく事実。

 

 漫画的な演出をしたところと言えば、最後の議論バトルのシーンぐらいでしょうか。実際はもっと丁寧な言葉を使ってます(笑)目上の人に怒鳴ったりもしてません。でも、会話の内容自体はほぼそのまま。

 

 今後、物語を進めていく上で、フィクションの部分が増えてくるかもしれませんが、取材に取材を重ねて、よりリアルな教育現場を描写しようと思います。もしかしたら、読者の方に取材協力をお願いするかもしれません。そのときは快く引き受けて頂くと幸いです。

 

 さて、最後に。

「静寂の音」の登場人物の名前には、意味が込められています。

 

「新しい道を、己で切り拓く」と書いて「新道 拓己(しんどう たくみ)」。

「日向に咲く希望」と書いて「日向 咲希(ひなた さき)」。

「大昔の正義」と、「大前提の正義」の二重の意味を込めて「大前 正義(おおまえ まさよし)」。

「國近 龍吾(くにちか りゅうご)」だけは、意味よりも響き重視で付けました。怖そうな名前がいいなと(笑)

特に日向咲希に関しては、今回あまり登場シーンがありませんでしたが、今後重要になってくる人物です。

 

 こんな感じで、物語の中には様々な工夫が施されています。後々活きてくる設定を、さりげなく描写してるシーン等もありますので、次回作が発表されるまでの間、そういう読み方をされるのも一興かと。

 

 応援して下さってる皆さん、重ね重ねありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

 

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元教師が描く、教育現場のリアル!!

『静寂の音』Galleryにて公開中です。

 

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