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幸運について。

April 20, 2016

 公立中学での事件に巻き込まれた年、たまたまパラリと開いた雑誌の星占いに「12年に1度の幸運期!」と書かれていた。当時(漫画で描いた時期より数ヶ月後)は、今振り返っても、人生のドン底だったと思う。「今が12年に1度の幸運期なら、俺の人生は一生ドン底だな」。雑誌の星占いにも傷付いていた。

 

 実際、そこから20代は、地べたを這いずり回るような日々で、去年あたりから、ようやく流れが変わってきたように感じている。

 

 というのも、あの事件を漫画化したことによって、当時ではほぼ皆無であった、共感者が現れるようになったからだ。

 

 人生のドン底を描くことで、人生が好転する。何とも皮肉なものだけど、そう考えれば、あの事件は確かに12年に1度の幸運期だったかもしれない。

 

 「若いうちの苦労は買ってでもしろ」とはよく言ったもので、まさに自分はこの言葉を地で行くような人生だ。

 

 だけど僕は、今の若い人たちに、同じような経験をさせたくはない。こんな経験がなくても、明るい人生は歩める。確かに、あの事件がなければ、今の自分はいないけど、なければないで、それなりに幸せな人生を歩めていたと思う。若い人たちには、無駄な不幸を背負わず、その労力を、自分を高めることに使ってもらいたい。

 

 読者はハッピーエンドを求めている。僕がそれに応えられるかはわからないけど、(僕がそうであるように)現実を直視することで、救われる人も、少なからずいると思う。現実を描くことで、希望が浮き彫りになるような、そんな作品を描きたい。

 

 僕が絶望を描くのは、教育現場に希望を見出してるからだ。様々な困難を、乗り越える可能性を見出してるからだ。
 

 


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元教師が描く、教育現場のリアル!!

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