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最終兵器は初っ端に投入せよ。

April 25, 2016

 自分が漫画業界に踏み込んだ時、自分の最大の武器は教師経験であることはわかっていた。それも、そんじょそこらの教師が経験してないことを経験してるわけだから、漫画業界で同じ武器を持ってる人間などほとんどいない。いつか的確なタイミングで、このネタを発表すればそれなりに話題になるかもしれない。そう思ってた。

 

 だけども、僕の最大のミスはそれを最終兵器にしてしまったこと。おかげで5年間も無駄にしてしまった。「いつか的確なタイミングで発表しよう」と思いながら、そのタイミングが来るまでは、他のジャンルを描こうと思っていた。実際、「サスペンス」や「能力バトルもの」を描いていたんだけど、ある日ようやく気付いたんですよ。

 

 

 

 いや〜それって、本気出してないってことでしょ。

 

 

 

 最終兵器がありながら、何故投入しないかっていうと、それが通用しなかったときに逃げ道がなくなるからで、自分の実力のなさを、目の前に突きつけられることを恐れているから。

 

 確かに技術を磨いてからでないと、いい物語であっても伝わらないってリスクはあるけど、仮に伝わらなかったとしても、技術を磨いてからまた発表すればいい。そもそも技術なんて永遠に磨けてしまうし、この水準に達したからOKなんてもんでもない。一度原稿を完成させてしまえば、いろんな人のアドバイスを聞けるし、そこからブラッシュアップしてさらに良いものを作れる可能性も広がる。

 

 逆に発表しなければ、ネタの鮮度はどんどん落ちるし、実際、教育現場なんて変化が目まぐるしいので、いつかは自分の中の常識が通用しなくなる。そうなってから発表したんじゃ、どんなに技術があって、説得力のある作品であっても、誰も見向きもしないと思う。

 

 完璧主義者は、完璧な状態にならないと、最終兵器を投入しない。だけど、完璧な状態って、結局のところ「今」なんですよね(いや〜予備校講師みたいなこと言ってますけど 笑)。

 

 

 

 これは漫画業界だけでなく、どんな仕事でもそうだと思う。取り敢えず、アイデアは言葉にして誰かに伝えましょう。そこからいくらでもブラッシュアップできるし、自分にはない視点の助言がもらえる。

 

 

 

 例えば、5年間自分の中で練り上げて、ようやく発表した作品と、5年間「ああでもない、こうでもない」といろんな人から助言をもらいながら発表した作品だと、圧倒的に後者の方がクオリティが高いだろうし、効率もいい。

 

 この考えに至ってからは、ほんと漠然としたイメージだけでどんどん人に話してしまい、「もっと固めてからにしてくれ」って言われることも多々あるんだけど、僕はアナタと固めていきたいんです。鬱陶しがらないで。それもまた愛嬌(笑)

 

 

 

 

 

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元教師が描く、教育現場のリアル!!

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