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自分自身が何に対して怒ってるか、わかってない人って意外と多いよね。

May 24, 2016

 昔、普段温厚なはずの女友達が、その日だけはやたらとカリカリしていて、何かにつけてケンカをふっかけてくるもんだから、「どうしたの?何かあったの?」と聞くと「アンタを見ていると無性に腹が立つの」と言ってきたので、昼飯を食べさせてあげたら、一瞬にして機嫌が直った。彼女は空腹にイラついていただけだった。

 

 イライラの本当の原因は、空腹にあるのに、目の前の人が自分をイラつかせていると思い込んでいる。

 

 これ、なかなか笑えない話で、みんな他人事だと「そういう人いるよねー」と言うんだけど、いざ自分がその立場になったら、ほとんどの人は気付けない。

 

 以前、勤めていた漫画のアシスタント先で、睡眠時間の話になったことがある。自分が「毎日7時間は寝るようにしてる」と言ったとき、「小学生かよ!」とバカにしてきたその作家は、毎日3時間しか寝てないのが自慢だったけど、「感情を抑える」ということに関しては、小学生以下だった。夜中でも近所に丸聞こえの大声で怒鳴るし、物を投げるし、誰が見ても異常としか思えない怒り方をするのだけど、本人だけは正当なことで怒っていると思い込んでいる。怒りの原因は睡眠不足か、締め切りや打ち切りへの焦りか、定かではないけれど、本人だけは目の前のスタッフが、怒りの原因だと信じ込んでいた。

 

 他にもブラック企業の上司や、荒れた中学校の教師、学校で問題を起こす生徒等、怒りをコントロールできない人を何人も見てきたけど、全員に共通して言えるのは、みんな何かに追い込まれていた。そしてそのほとんどが、原因は自分にはないと思い込んでいて、目の前の人間の些細なミス(正常な精神状態では、一切気に留めないような小さなもの)が、自分をイラつかせるのだと信じ込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 欠乏は精神を蝕む。

 

 

 

 

 

 

 空腹も、睡眠不足も、締め切りに追われる生活(時間の欠乏)も、家族の不和(愛の欠乏)も、すべての欠乏が、人の精神を蝕んでいる。

 

 断言してもいい。あなたが栄養バランスのとれた食事をきちんと摂り、1日7時間以上の睡眠を確保し、毎朝日光を浴び、適度な運動をし、締め切りに余裕のある仕事をし、家族を大切に扱っていれば、直接自分が攻撃されない限り、他者に怒りが湧くことはほとんどない。

 

 一説によれば、生活習慣を改善すれば、鬱病の8割は完治するんだそうだ。逆に言えば、生活習慣を改善できない状態を、鬱病という。

 

 かく言う自分も、数年前までは、このことに気付かなかった。だけど、気付いてからというもの、他者に怒りが湧いたときや、ひどく落ち込んだ時は、自分の生活習慣を振り返るようにしている。そんなときは、大抵何かが乱れている。

 

 

 

 

 

 

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