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基本的なことを淡々とこなせばプロにはなれる。

July 23, 2016

 聞いたところによると、某芸術大学の漫画学科は4年間で自分の原稿を完成させられる人は、100人中1〜2人なんだそうだ。漫画業界と言うと、信念をもって、本気でプロになろうと思っている人ばかりだというイメージがあるけど、実際、スタッフとして現場に入っている人でも、そのほとんどは自分の原稿を描いていない。自分の原稿を描いていないから、いつまで経っても安い給料でこき使われる。個人的には、作家が偉くてスタッフは偉くないなんて思っていないんだけど、実際の業界の給料システムは、そういう仕組みで動いている。

 

 スタッフの中には、とてつもない画力を持っている人間もいるから、そういう人間には手厚い給料が支払われるべきだと思うけど、残念ながら漫画スタッフというのは、そもそも編集部から作家に支払われる原稿料が安すぎるという問題もあり、そこから支払われるスタッフの給料が恵まれることはほとんどない。よっぽど売れている作家のもとで働くのであれば別だけど。

 

 だけど、個人的には、画力にしても、シナリオ作りにしても、基礎的なことをただ淡々と一定期間こなすだけで、大概はこの道でプロにはなれると思ってる。何故なら、世の中には基礎的なことを淡々とこなせる人間のほうが圧倒的に少ないから。

 

 さっきの例で言えば、漫画家志望者で実際に自分の原稿を1本でも完成させることが出来る人というのは、全体の1〜2%。逆に言えば、1本でも完成させることが出来れば、それがどんなに駄作であったとしても、上位2%には入れるということだ。

 

 もちろん1本完成させて、その道を諦める人はたくさんいるので、2本目を完成させることが出来れば、上位1%には確実に入れる。

 

 継続は力なりとはよく言ったもので、継続するだけで、どんどんライバルは減っていく。そういう意味では、漫画の世界は随分とラクだ。結果が担保されている世界。つまり、プロになれるかどうかというのは、ほぼほぼ継続する仕組みを作り上げているかどうかにかかっている。

 

 決して天才ばかりの業界じゃない。学校の勉強が嫌で、漫画の世界に逃げ込んできたような人達だ。会社で働くのが嫌で漫画の世界に逃げ込んできたような人達だ。自分も含めて。

 

 圧倒的信念を持って、漫画制作に取り組んでいる人間なんてほとんどいない。持っていたとしても、大概は運に翻弄されて消えていく。

 

 重要なのは、継続する仕組みと、運に翻弄されない仕組みを作り上げること。

 

 もちろんプロになれるかどうかと、食えるかどうかは別問題だけど。

 

 

 

 

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