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「親を大切にしなさい」という教育。

August 6, 2016

 これはもう、教育現場だけでなく、社会全体に言えることなんだけど、特に目上の人間から降りてくるアドバイスに「親を大切にしなさい。」とか、「親孝行しなさい。」というものがあるけど、そういう言葉を簡単に発する人は、目の前の人の両親が健在であるかどうかとか、虐待の有無などは、全く考えていないのだろうなと、心が痛む。

 

 教育現場に従事していると、全くもって人間として尊敬できない保護者というのを目の当たりにする。もちろん、幼少期に親を亡くしてしまった生徒も存在する。そして、そういった子供たちは、自分の家庭環境のことをあまり話したがらない。故に、世間の人たちというのは、そういう環境に育った人を、実際よりもかなり少ない割合で認識している。

 

 だけど、あなたのまわりにもいるのだ。「親を大切にしなさい。」と言われて、亡き両親を思いながら「そうですね。」と笑顔で返している人が。「親孝行しなさい。」と言われて、虐待された過去を思い出し、心掻き乱されながら「そうですね。」と笑顔で返している人が。わざわざ自分から話すことでもないし、話したところで気不味い雰囲気になるだけだから、笑顔でスルーすることを選んだのだ。

 

 

 私は教師時代、「両親」「親」「お父さん」「お母さん」といった言葉は使わないと決めていた。どうしても必要なときは、「保護者」や「家の人」という表現をしていた。複雑な家庭環境にいる生徒への配慮だ。もちろん、家庭環境を把握している生徒に対して、個別で使う事はあった。だけど、教育現場には、家庭環境を把握している生徒に対しても、平気で「親を大切にしなさい。」という教師もいる。本人には悪気がない。ただただ盲目的に「親を大切にすることはいいことだ。」と思い込んでいる。

 

 本当にそうだろうか。どんなにクズな親でも、大切にしなければならないのだろうか?親のほうには、子供に大切にしてもらうための努力は必要ないのだろうか?

 

 私個人の話をすれば、恵まれた家庭環境で生きてきたほうだと思っている。だから、こういった配慮は、当事者にとってはまだまだ全然足りないものかもしれないし、的外れなものかもしれない。だけど、理解しようとすることは出来ると思っている。

 

 

 

 

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