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右脳モード・左脳モード。

August 14, 2016

 私の情報処理能力は結構低い。本を読むのにも時間がかかるし、早口な人や、難しい言葉を使いたがる人の話は、ついていけないことがよくある。騒々しい環境での会話はストレスがたまるし、そもそも何かをしながら、別の何かをやるといった、2つ以上のことが同時に出来ない。だから会議の場や、議論の場になると、普段から自分が考えていること以外は、なかなか発言できなかったりする。反射的に、意見や感想を求められると、言葉に窮する。意見や感想は、出来れば1日以上待ってもらいたい。自分の中で言語化するための時間が必要だからだ。故にメールを打ったり、文章を書くのも極めて遅い。

 

 だけど、昔からそうだったのかと問われれば、決してそうではない。絵を仕事にしてからだ。自分はこれらの現象を、老化によるものだと思い込んでいたところがあるんだけど、今はおそらく、絵を仕事にしたことによって、脳が右脳優位になってきたからなんだと思っている。

 

 最近の脳科学では、「右脳派」とか「左脳派」というのは存在しないということになっているらしいので、以下のことに関しては科学的根拠はなく、私個人の体感として読んで頂きたい。

 

 これまでの一説によると、右脳は「五感を通じた感覚・感性」を取り扱い、 左脳は「論理的な思考」を行うと言われてきた。これらのことはバラエティ番組などでも取り上げられてきたので、知っている人も多いだろう。

 

 例えば、ほとんどの人は、細い絵を描いているときに、「いーーーー!」となってしまって、ペンを投げた経験を、幼少期までにしていると思うんだけど、それは左脳が絵を効率化するために「もっと記号的な絵を描きなさい。」と指示を出すからなんだそうだ。細かい絵を描こうとしているのに、左脳が記号的な絵を描かせようとし、その狭間でイラつきが生じる。

 

 絵を描くというのは、こういった左脳からの命令を遮断する行為に他ならない。絵を描くことに慣れていない人は、この左脳からの命令を遮断出来ずにイライラする。つまり、絵を描くという行為は、それだけでストレスなのだ。

 

 だけど、長年絵を描いていると、これらの命令を遮断できるようになってくる。絵を描いていると左脳の領域である「時間感覚」が麻痺するし、描いている最中に人と話した内容は、ほとんど記憶として蓄積されない(少なくとも私は)。また、長時間絵を描いた直後は、読書をしようとしても、文字の意味を認識出来ないし、こういったブログも書けなくなる。私はこの状態を、「右脳モード」と呼んでいる。

 

 じゃあ、毎日ブログを書いてるってことは、漫画描いてないの?って思うかもしれないけど、作画の直後に、文章を書かなければならない場合は、10分ほど仮眠をとって、脳をリセットさせている。この10分の仮眠というのが、めちゃくちゃ重要で、この仮眠を取れないと、3〜4時間経っても、文章を書けるようにはならない。

 

 しかし、左脳モードから右脳モードへは、仮眠を取らなくてもほぼ瞬時に変換可能だ。これは長年培ってきた経験によるものだろう。

 

 漫画を描くには、作画は右脳、シナリオは左脳というふうに、普段から左右の脳の使い分けが重要になってくる。漫画家の中でも、シナリオが得意な人と、絵が得意な人がわかれるけど、絵が得意な人というのは、ビックリするぐらい普段から本を読まない。だから、絵が上手い人の作品は、(原作者付きなら別だが)面白くないことが多い。シナリオ作成における最低限のインプットが少ないからだ。

 

 こんな感じで、科学的根拠があるかどうかは別にして、自分の脳の傾向を把握しておくと、いろんな作業を効率化しやすい。自分の苦手なところは、言語化して人に話しておくことで、簡単に助けを求めることが出来るし、逆に人が苦手なところは、手を差し伸べることが出来る。

 

 よく、右脳モードの時の記憶が残っていなかったり、自分の考えを瞬時に言語化できなくて相手をイラつかせたりすることもあるんだけど、あなたが、簡単に絵を描けないように、私の情報処理能力も簡単には上がらない。何を大切に生きてきたかで、脳の得意分野も違ってくる。

 

 

 

 

 

 

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